イラスト/ミツキさま
多汗症は、大人だけの病気ではありません。子どもも日々悩み、苦しんでいます。
物心がついた頃から、周りの友達とは違う症状に苦しみ、「たかが汗」と思われて悩みを打ち明けられず、苦しい思春期を送る子どもが多くいます。
汗っ子サポート保護者の会は、多汗症の子どもを一人でも救えるよう、親世代、子世代に多汗症をひろめる活動を行っております。下記メンバーは全員ニックネームですが熱い気持ちをもったママさんメンバーです。
一緒に活動したい!というメンバーも募集中です。現在、活動メンバーは会員様にお願いしております。ご参加を希望の方は、こちらから会員登録をお願いいたします。その後案内をさせていただきます。
ご参加お待ちしております!
リーダー:こむぎこ(浅野)
私自身、生まれつき手、脇、足の多汗症でした。
自覚したのは小学2年生くらいです。いつも遊んでいる友達とままごとをしている時に、「なんでそんなに手濡れてるの??手洗ってきなよ」と言われ、「これは普通ではないんだ」と同時に、周りはこれを嫌がることなんだと、徐々に認識していくようになりました。
学校のイベントや体育の授業で手を繋ぐことも恐怖でしたし、「うわ!なんでこんな濡れてるの?」と聞かれることも度々あり、嫌われないようになるべく隠して学生時代を送っていました。
汗の悩みを親に相談してみましたが、「若い頃はそんなもんよ。大人になったら治るわよ」と言われ、早く大人になりたいと、それを希望に生きてきました。
彼氏が出来ても手を繋げず、握手を求められる度にビビり、脇汗が目立たない服を選択し、なんとか騙し騙し生きてきました。
ですが、20代30代になっても治る気配はなく、大人になっても治らないことがわかり、絶望しました。
今はインターネットで検索できる時代ですが、子ども時代は情報もなく、1人でずっと苦しんできました。
インターネットが普及した今も、多汗症の認知は低く、親に相談しても「たかが汗」とあしらわれてしまい、子どもの心は固く閉ざされ、苦しい青春時代を送ってしまいます。
保護者の皆様には、どうか子どもの悩みを真剣に聞き、一緒に考えてほしいと思います。具体的な解決法が提案できなくても、寄り添ってあげるだけで子どもは心のよりどころになります。
親世代や、学校関係に多汗症を普及することで、悩める子どもが少しでも楽になるよう、活動を続けていきたいと思います。
メンバー:ここあ
私の娘は多汗症です。
娘の汗の多さに気付いたのは生後10ヶ月頃でした。
熱い夏の日、座っている床の足元がびっしょり濡れていたのです。周りの人に「おもらししてるよ!」と言われ焦りましたがどうやらそれは足の裏から出た汗でした。
驚きつつも、今日は暑いからかな?ぐらいで当時は気にも留めませんでした。
ですが、成長するにつれて本人が自分の汗の多さに気づき、悩み、困る場面、苛立つ場面が増えてきました。
習い事のピアノは手汗で濡れてすべる。チアダンスで裸足で踊る曲目では足汗ですべる。裁縫は針がすべって持ちにくい。左手で持っている布は濡れてシワクチャににある。勉強してると手汗がひじまでたれてくる。チャックは汗で錆びて開かなくなる…。
親としてこれといった解決策を見つけることもできずにもどかしく、また心配で、汗がここまで酷くなかったら…と思う場面が少なからずありました。
そんな日々の中で本人の希望で皮膚科受診をしたのですが「ここではその汗は診ていない」の一言で終わり。
親子でがっかりしました。
その後、別の皮膚科で塩化アルミニウムを処方してもらいましたが娘にとっては解決、とまでは至らないようです。
現在娘は高校3年生です。
思春期の多感な時期の中で、汗で親が想像している以上に恥ずかしい思い、嫌な思いなど沢山してきただろうと思います。
ですが、自分が多汗症であることを周囲に話し、微力ながら啓蒙活動に参加させて頂いていることで多汗症のみなさんとの新たなつながりができ、自分だけじゃないと勇気づけられ、娘なりに多汗症と共に過ごしています。
小さいうちは本人も親も多汗症に気づきにくいかもしれません。
ですが、子どもの小さな困りごと、小さなSOSをキャッチしたらぜひ「たかが汗」と思わず一緒に皮膚科を受信してほしいです。
親が一番の理解者となり、無限の可能性を秘めている子ども達が汗が原因で本来の能力をのばせないということがないように寄り添ってあげてほしいと思います。
多汗症の子ども達の未来がもっともっと明るくなりますように、微力ながらお手伝いしていきたいと思います。
メンバー:いちご
家族が多汗症を患っております。
本当の苦しみはわかってあげられないですが、寄り添うことは出来ます!
何か私にできることがあれば、何でもさせて頂きますので、よろしくお願いします。