汗は、体温調節、皮膚の保湿、手足のグリップ、自己免疫機能を実現するためになくてはならない機能ですが、通常の発汗量をはるかに超えて生活に支障をきたす場合、多汗症と診断されます。

起きている間汗がとめどなく出続ける場合もあれば、緊張したときや辛い物を食べたときの発汗量が突出して激しい場合もあります。天候(気温、湿度、気圧)に左右され、中には寒いときに限って汗をかく人もいます。

多汗症を発症した原因により原発性多汗症と続発性多汗症に分かれ、多汗部位により局所多汗症(手掌多汗症/足蹠多汗症/腋窩多汗症/頭部多汗症など)および全身性多汗症に分別されます。

〇原発性多汗症
 ・手掌多汗症(手のひらの過剰な汗)
 ・足蹠多汗症(足のうらの過剰な汗)
 ・腋窩多汗症(脇の下の過剰な汗)
 ・頭部顔面多汗症(頭部または顔面からの過剰な汗)
 ・全身性多汗症(全身の過剰な汗)

〇続発性多汗症
 ・局所多汗症(脳梗塞や抹消神経障害など)
 ・全身性多汗症(他の病気の合併症として、薬物を長期服用した際の影響として、など)