多汗症の診断は皮膚科医が行います。すべての皮膚科医が多汗症に明るいとは限らないので、本サイト「病院マップ」から選んでいただくことをお勧めします。

参考になりますが、原発性局所多汗症診療ガイドライン 2023年改訂版 で紹介されている局所多汗症の診断基準は次のようになっています。

局所的に過剰な発汗が、明らかな原因がないまま 6 カ月以上認められ、以下の 6 症状のうち 2 項目以上あてはまる場合に、多汗症と診断されます。
1)最初に症状がでるのが 25 歳以下であること
2)対称性に発汗がみられること
3)睡眠中は発汗が止まっていること
4)1 週間に 1 回以上多汗のエピソードがあること
5)家族歴がみられること
6)それらによって日常生活に支障をきたすこと

原発性局所多汗症の重症度は、自覚症状により以下の 4 つに分類(HDSSスコア)され、このうち③、④を重症の指標としています。
①発汗は全く気にならず、日常生活に全く支障がない。
②発汗は我慢できるが、日常生活に時々支障がある。
③発汗はほとんど我慢できず、日常生活に頻繁に支障がある。
④発汗は我慢できず、日常生活に常に支障がある。